鎌数の神楽 【県指定無形民俗文化財】
かまかずのかぐら
毎年3月27・8日の鎌数伊勢大神宮の大祭に演じられる十二座神楽である。
かつてこの辺り一帯は椿海とよばれる湖だったが、これを干拓しようとしたところ、工事がなかなか進まなかった。そこで、伊勢神宮から御神木と御札をいただいてきたところ、そのご利益で無事に干拓を遂げることができた。これを感謝して、寛文12年(1672)に鎌数伊勢大神宮が建てられ、この神楽が奉納されるようになったといわれています。
当初は神主によって奉納されていたが、大正時代頃から神楽講の神楽師によって継承されてきています。神楽師は、垢離取り(水で身を清めること)をして祭礼に臨みます。
当日は神職、神楽師、稚児らによるお練り(行列)が行われ、その後、境内の神楽殿にて神楽が奉納されます。