龍福寺・龍福寺の森
りゅうふくじ りゅうふくじのもり
空海創建の古刹「仙滝山 龍福寺」
千葉県旭市岩井に位置する「仙滝山 龍福寺」は、延暦7年(788年)に弘法大師・空海によって創建されたと伝わる真言宗智山派の古刹です。本尊は不動明王で、九十九里の漁師たちから「岩井滝不動」として厚く信仰されています。境内には、落差約8メートルの大滝や約5.5メートルの奥の院の滝があり、滝の下には昇り龍の像が安置されています。
県指定天然記念物「龍福寺の森」
龍福寺の背後に広がる「龍福寺の森」は、スダジイやタブ、ヤブツバキなど多様な植生を持つ自然林で、1979年に千葉県の天然記念物に指定されました。湧水が豊富で、夏は涼しく冬は温暖な気候が特徴です。この環境により、寒地性と暖地性の植物が混在し、学術的にも貴重な植生が見られます。
奥の院への神秘的な道
本堂の奥には、狭いトンネルを抜けた先にひっそりと佇む奥の院があります。湧水の音が響く静寂な空間で、日常の喧騒を忘れ、心を落ち着けることができます。
季節ごとの自然の美しさ
春の新緑、初夏のホタル、秋の紅葉など、四季折々の自然の美しさが楽しめます。特に秋には、境内の木々が美しく色づき、多くの参拝者が訪れます。