西宮神社例大祭(とがらしごぼう)
にしのみやじんしゃれいたいさい
西宮神社のご祭神事代主命(おえびすさま)の御神徳は、笑顔で大きな鯛をかかえているお姿のように、人の生活には、常に笑顔と我慢が大切である。仕事も、商売でも、人に接するときは、常に笑顔と忍耐を忘れなければ、仕事もでき、世の中も明るくすることができるであろう、という教えであります。
この教えに従い、先人たちが、春の大祭(1月18日)の寒い季節に、栄養価の高い食べ物をつくり、怒って(とがって)はならない、という教え(御法)の言葉から「とがらしごぼう」と名づけ、これを神前に供え、かつ氏子や崇敬者にお分けすることにしたものであります。
この季節に相応しい食べ物である「とがらしごぼう」の材料は、日本独特の栄養食品といわれている味噌、血行をよくして体を温めるカプサイシンという成分をもつ唐辛子、整腸のはたらきを持つ牛蒡、ほかに数種の味付け材料を入れて混ぜ合わせます。